映画「日々是好日」から学ぶ日常の小さな幸せを発見する大切さ

マインド

画像:公式ホームページから引用

「日々是好日」

最近、本屋に言ってふらふらしていたら
「禅語」の世界に出会いました。

そこに一番初めに載っていた言葉。

あれ、こんな映画あったかも…?と
プライムビデオで探したらありました。

樹木希林さんと黒木華さんが出演する茶道のお話です。

ある時、黒木さんが演じる大学生の典子と多部未華子さんが演じる、いとこの道子が樹木さんが演じるお茶の先生、武田先生と出会います。

初めての茶道に戸惑いつつも
稽古を積み重ねる2人。

ある日、2人は先生に連れられていった
お茶会で「日々是好日」という掛け軸を見て

「毎日が良い日」

ってことかな?と笑い合います。

確かに、字だけ見るとそうですよね。
私も本屋で最初見たときはよくわかりませんでした。にちにち?ひび???

毎日が良い日。
人生はうれしいことも悲しいことも色々あるけど大切にしようよってことかなと。

でも
物語を見進めていくうちにもっと深いものが見えてきた気がします。

私にとってこの「日々是好日」は

「どんな一日でも小さな幸せを発見して今日が最後だと思って生きれば自分だけの毎日が素晴らしく輝く」

ということではないかと思いました。

お茶を習う前の典子は、就活が近づく大学生で本当にやりたいことも何だかわからず、いとこの道子の自由奔放さに憧れていました。

そしてお茶を習い始めても、色々なことを覚えなければいけなくて頭で考えてしまい作法を忘れてしまうばかり。

典子は自分の生真面目でおっちょこちょいなところにコンプレックスを持っていて最初はお茶がうまくいかず、心から楽しめていない顔をしていました。

私も初めて知ったのですが
お茶の作法は細やかで夏と冬…季節によってもその作法を変えなければならないんですね。難しいものです。

少しずつ作法を覚えたのに
冬になってまた1から覚え直し。
典子はそれに呆然としていました。

それでも

毎週通い続けようやく
掛け軸を見たら映像が脳裏に浮かび
お湯を注げばまるい音を感じ
反対に水はきらきらした音を感じたり……

典子は身体中でお茶の世界を感じられるようになっていました。

春が来て夏秋冬…季節が移り変わっていく。

お茶を始めて2年。典子は出版社で
アルバイトで生活していました。

しかしその後
正社員としての就職に失敗し
結婚する予定だった彼と破局し
才能ある後輩が茶道教室に来る…

そんな悲しいことばかりが続き
自分の居場所はどこにもないと
駅のホームで泣き崩れる典子。

典子はずっと自分のコンプレックスを
気にして他人の人生と比べてたんですよね…

結婚して子どもができた道子に対して
才能がある高校生の後輩に対して。

「他人の芝生は青く見える」

というように、自分の日々に目を向けられないと人と比べて苦しくなってきます。

私も昔から人と比べる癖がありました。
特に新卒の1年目の日々は典子みたいでした。

ビジネスホテルに入社したのですが
同期の子は要領がよく、テキパキとした人で私は何度も比べられました。

がんばっているはずなのに、同じように
速く仕事ができないし、ミスも多い。

支配人にはいつも

「○○さんはもう先輩がいなくても完璧らしいよ」

「仕事はスピード命だから」

そう言われていました。

でもある時、お客さんが

「がんばってね。丁寧に説明してくれてありがとう。笑顔が素敵ですね」

そう言ってくれました。

確かに速く仕事をすることは
大切だし、自分も努力しなきゃいけないけど

自分の強みは「丁寧な接客と笑顔」

だと気づくことができました。ありがとう。

テキパキとバリバリと仕事をこなしマルチタスクも残業も厭わない環境で、職場に居場所がなくて消えたくなったけど

それに気づけたことでその職場を退職し
強みを生かせる職場を見つける一歩を
踏み出すことができました。

辛いなと思えば思うほど他人と比べて
できない自分が嫌になってしまう…

それが続くと自分の人生はつまんないと
他人の軸で生きることになってしまうんだなとその時痛感しました。

そして、辛いときはいつも視界が狭くなります。小さな幸せを逃してしまうんですよね。

・季節が変わったこと
・道端にきれいな花が咲いていること
・食べたものがおいしかったこと
・風が気持ちいいこと
・家族が笑っていること

些細な幸せは「当たり前」で
見えなくなってしまうもの…

「考えるんじゃない。心で感じるの」

武田先生も典子にそう言いました。

辛くなってきたときは、散歩したり、ぼーっと空を眺めたり、典子みたいに茶道を始めるのもいいかもしれない。

五感を呼び戻そう

毎日、一日として同じ日はない、とわかっていても

仕事してた時は、朝起きて仕事して帰って寝て…
息子が生まれた時は、起きて家事して息子と寝て…

そうやって同じ日常の繰り返しでつまらないと思っていた時もあって

そういうときほどSNSで輝いている人や、仕事で成功している人を見て自分の人生ってなんやろなって考えていました。

そうではない。

同じように見えても、今日は雨が降っていたり今日は少しうまくいったり、今日は誰かに会ったりと…

ぼんやりしていると簡単に過ぎてしまって流れてしまう毎日だけど

五感を澄ませて何かあるかな、と思うだけで昨日とは違う何かを見つけることができるよなと思うことができました。

物語の終盤で典子の最愛の父が
亡くなってしまいます。

こないだまで電話で話していて、今週末一緒にごはん食べようねって言っていたのに。

近くまで寄ったからと言っていた父を
「忙しいから」と断ってしまったこと

最後に家族みんなでごはん食べたのいつだっけと大切な人がいなくなってから気づく後悔。

同じ日は二度と来ないし、悔やんでも
戻らない日々。

今日が人生最後の日なら何をするでしょうね。典子の父のように突然明日は来ないかもしれない。

きっと人は(私も含めて)無条件に明日が
来ることを信じているから、後回しにしたり明日やればいいやと思ってしまうのかもしれないですね。

私が大好きなバンドBUMPのボーカル藤原さんもこの前ライブで言っていました。

「こんなに大勢の人が集まってくれている。でも俺は大勢だとは思っていない、大勢の中の1人じゃない、一人一人に会いにきた。お前ら、お前に、会いにきました。

明日もあるけど、もしかしたら俺は明日息をしていないかもしれない。寝たまま目が覚めないかもしれない。だから、今の君に歌ったつもりなんだ。」

と。今日という日を今を大切にしようという気持ちが溢れています。(泣きました)

「日々是好日」

辛い時期も悲しみも、もちろんあるけれど疲れたら、どうしようもなくなったら
小さな幸せを見つけてみようと思いました。

ホテルを辞めた日にビルの隙間から見上げた空が青くて吸い込まれそうにきれいだったこと

気分がすぐれないとき散歩したらキンモクセイのいい香りで癒やされたこと

凝り固まっていた縮こまっていた
自分がほわっと開放されて暗かった視界が開けるように…

「どんな一日でも小さな幸せを発見して今日が最後だと思って生きれば自分だけの毎日が素晴らしく輝く」

それを感じさせてくれた映画でした。

ps.
凪のお暇を見てから
黒木さんの自然体な演技の虜だったので見れてよかった!好き…

季節の移り変わりがとても繊細に描かれていて、日本の四季ってこんなにきれいだっけと涙が出ました。

と同時に、お茶の世界にとても魅了されている…

お茶を知れば和菓子や茶器、掛け軸などからも、日本の美しい季節を五感で感じることができていいなぁと心が揺さぶられました。

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